ロゼッタストーン解読(その1)2018年02月13日

 エジプトの古代文字、ヒエログリフを解読したシャンポリオンについて書かれた伝記本「ロゼッタストーン解読」を読んだ。
 二日間で読み終えたが、この読書感想文は書くのに何日もかかり、長くなるから3部ぐらいに分ける。きょうは、その1だ。

 話を進めるために、既に削除した私のブログの2012年の記載を以下に再掲載する。(私のブログは1年経過の記事は削除することにしているためだ)

ロゼッタストーン 2012年06月02日
 今年はイギリスでオリンピックが開催されるから、NHKテレビではイギリス特集をやっている。
 きょうの午後3時からはBSプレミアムで「2時間で回る大英博物館~究極の完全ガイド」をやっていて、楽しみにして視聴した。
 ロンドンに住んでいた1977年から1979年にかけて何度も足を運んだところで、どこに何が展示されているか頭の中に焼き付けられている。
 30年経って、博物館の中は改装されたが、ロゼッタストーン、パルテノン神殿の彫刻類の展示場所は、それぞれ以前と同じところにあるようだ。
 30年前のロゼッタストーンの展示は、斜めに置かれ、硝子板が碑文の上に覆われていた。石の脇を触ることができた。今はガラス張りのケースの中にあり、手で触れない。
 ロゼッタストーンで思い出の一つがよみがえった。
 12年前のことだ。千葉県の幕張新都心のオフィスで職場の朝礼中、本部長が新しいファイルシステムの商品を紹介し、そのシステムの名前が「ロゼッタ」だった。
「ロゼッタはロゼッタストーンからとったものだ、誰か、ロゼッタストーンのことを知っているか?」と本部長が20名近くの部員に聞いた。
 5秒ほどしても、誰も手をあげないから、私が答えた。
「ロゼッタストーンはイギリスの大英博物館に展示されていて、エジプトの象形文字の解読の手がかりになったものです」
「悠悠炊事は外国で勤務していたことがあるから、よく知っているな。一つだけ間違いがある。ロゼッタストーンはフランスのルーブルにある!」
「!!」と私。
 本部長は決してバカな男ではない。ロゼッタストーンはナポレオンのエジプト遠征の時に発見され、フランス人のシャンポリオンによって象形文字が解読されるにいたったことで、フランスにあり、それはルーブルであろうと思い込んでしまったのだろう。
 間違えは正してやるべきだが、恥をかかすことになるから私は黙っていた。
 が、私の同僚、部下には、居酒屋での飲み会のときに本部長の勘違いを説明し、酒の肴にして楽しんだ。
 その本部長、今も健在であれば、「2時間で回る大英博物館~究極の完全ガイド」をご覧頂き、間違いに気付いてもらいたいものだ。
 フランス軍の手にあったロゼッタストーンがイギリスに渡ったのは、1801年、イギリス軍がエジプトに上陸してフランス軍を降伏させてイギリスの戦利品になったからだ。

 3年ばかり住んだイギリスに再び行ってみたいと思っていなかったが、大英博物館の展示物をじっくりと観るためなら再訪したいものだ。

 これを書いてから5年以上も経った2018年になって、また話を蒸し返すことになるが、ロゼッタストーンをもっと詳しく知りたくなった。そのきっかけはネットでのニュース記事を読んだからだ。
フランス 門外不出「バイユー・タペストリー」英に貸与へ(毎日新聞 2018年1月19日 12時17分)https://mainichi.jp/articles/20180119/k00/00e/030/248000c
【ロンドン矢野純一】英国を訪問中のフランスのマクロン大統領は18日、両国の文化交流を深めるため、フランス北部を統治していたノルマンディー公の11世紀のイングランド征服(ノルマン征服)を描いた「バイユー・タペストリー」を英国に貸し出すことを明らかにした。
 「バイユー・タペストリー」は、1070年代に制作されたとされ、幅50センチ、長さ約70メートル。2007年に「世界の記憶」(世界記憶遺産)にも登録され、ノルマンディー地方の美術館に展示されている。これまで、国外に持ち出されたことはない。移動によって損傷させないようにしたうえで22年に貸し出す。
 英メディアによると、英国側は大英博物館で展示している古代エジプトの石碑「ロゼッタストーン」の貸し出しを検討しているという。マクロン氏は会見で「英仏の文化交流の新たな一章となる」と述べた。
 BBCニュース(英語)で詳細を読みたい方はこちらを↓
 Bayeux Tapestry to be displayed in UK for the first time

 BBCの長い記事の中で「バイユー・タペストリー」を借りるお返しとして、大英博物館の「ロゼッタストーン」を貸し出そうかということは、最後の最後に以下のように書かれている。確約した話ではない。
Should we give them something in return?
Tom Tugenhadt, chair of the foreign affairs select committee, said the UK should "definitely" consider it.
"This is an opportunity for us to cement the relationship," he told BBC Radio 4's Today.
"One of the interesting items we might perhaps think about lending... is the Rosetta stone, which was discovered in Egypt."

 ウィキペディアで調べてみると、ロゼッタストーンは一度だけだが、フランスに貸し出されたことがある。
『1972年の10月の一ヶ月間、パリのルーブル美術館でシャンポリオンの「手紙」が公開されて150周年を記念し、そこで並べて展示されたのである』
 ロゼッタストーンはルーブルにあると堂々とのたまわった本部長は、1972年10月中にルーブル美術館に出向いてロゼッタストーンを見たのだろうか?

 ニュース記事から大英博物館のロゼッタストーンを思い起こし、ウィキペディアの「ロゼッタストーン」を読んだりもしたが、疑問が湧いてきた。
 ロンドンに置いてあるロゼッタストーンの実物を、シャンポリオンはロンドンに出向いて見たことがあるのだろうか?
 ウィキペディアで「ジャン=フランソワ・シャンポリオン」を読んでも、その答えはなかったが、そこに参考文献として書かれていた、レスリー・アドキンズ,ロイ・アドキンズ 『ロゼッタストーン解読 (原題 The Keys of Egypt)』新潮文庫、を読んでみることにした。幸い、ハードカバーの本が福岡市図書館にあった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック