(英国年金17、最終回)追加の年金が支払われる2017年08月18日

 去る6月23日に年金局に提出した、私の遡及期間の支払方法をOptionの2と記入したフォームの入った書留航空便は、6月29日にイギリスの年金局に届いた。
 うまく運べば、7月の年金支給日(4週間ごとにある)に、ほぼ2年分の額が一緒に振り込まれるのではないかと思ったが、そうはいかなかった。
 そして8月の年金支給日になったが、いつもの月と同様の額だったのでガッカリした。2ヶ月は手続きにかかるのだろうか。
 また1ヶ月待たねばならないのかと覚悟した。

『We will pay the lump sum as soon as possible after you have told us your choice. Please do not ask us to pay the lump sum on a specific date or month, as we cannot do this.』
『お前の選択を受けて、俺たちは追加支払をすぐにやるだろう。だがな、支払が何時になるんだと俺たちに聞くのはやめてくれよな。俺たちはそれに答えられん。』

 と、ブライアンの説明文にあるごとく釘を刺されているから、
「まだか! 何時になるんだ!」と年金局に聴くわけにはいかない。
 このまま放おっておかれ、3ヶ月、半年経ってしまったらどうするかと不安になる。

 そして、きょうの午後2時過ぎである。Sony銀行から電子メールが届いた。
 メールのタイトルは「被仕向外貨入金のお知らせ」だ。数日前に8月分のイギリス年金は受け取っているから、これは明らかに追加支払のものだ。
 Sony銀行の口座にアクセスすると、ほぼ2年分の額が振り込まれていた。

 昨年の9月から請求手続きを始め、ほぼ1年のイライラする日々を過して支給を得た。イギリス年金の受給手続きは終わった。私の首の長さは元に戻った。
 これから、1年後ぐらいに、年金局から私の生存証明(Life Certificate)を出すようにという知らせがくるだろう。生き続けていれば、それが型どおりの手続き(2年ごと)になる。
 私が死んでしまったら、死亡した旨を年金局に知らせなければならない。遺言書に英文で書いた年金局宛の手紙を添えておこう。
「イギリス年金」終わり

一括請求をする(英国年金16)2017年06月25日

 ブライアンからの手紙を開封すると、再生紙で両面プリントされた6ページにわたる文書と返信用の封筒が入っていた。
 最初のページに目を通しただけで、遡及期間の年金の支払に関するものだと分かった。これぞ私が待ちわびていたものだ。

 支給方法が2通りあり、
 1は、4週ごとの年金の支給額を増やす。
 2は、lump sum payment 一括して支給(一時金)するというものだ。(lump sum は滅多に聞かないから、Ransom:身代金かと思ってしまう。LとRの発音の苦手な日本人の私だから)
 1であれば、私の場合、4週ごとの支給額が1,278円増え、それは終身続く。
 2であれば、16万円ほどが一時金として支給されて清算となる。
 1の場合でシュミレーションしてみると、私が77歳になるまでに全額が得られ、その後、生きながらえていれば「貰い特」となるわけだ。

 明日、突然死ぬかもしれず、77歳まで生きれるかどうかは誰も知らない。生きている今その時が大事だと常に思っている私は、躊躇なく一時金を選択する。
文書の1ページ目:英国年金の遡及期間の支払方法が二通りあることの説明、そのどちらかを選べと書いてある。(個人情報に関わる箇所にはボカシを入れた)
 イギリスを出てから38年、以後一度も足を踏み入れていないイギリスの、年金局のブライアンに電話をして、
「私は決断した! Optionの2にするぞ」
 と、告げる自信はもはやない。確実なる親書にして返事をすることにした。

 さっそく、5ページの返信用フォームに記入する。
 私の選択は、Option 2 であるが、Option 2A、Option 2B とあり、それは、どうやら、英国へ収める所得税について聞いているようだ。
 日本国に住む私としては、英国への税金の支払は必要なく、日本国において確定申告をすることになるから、Option 2A、Option 2B とも、□ Not liable for UK tax (英国税には責任がない)にチェックを入れた。
 このページの裏にサインと記入日を入れるところがあり、そこに記入をして返信の文書が完成した。
文書の5ページ目:英国年金の遡及期間の支払方法を選び、記入し、送り返すフォーム。(個人情報に関わる箇所にはボカシを入れた)
 金曜日の午後2時30分である。
 8月末までに年金局に届けばいいのだが、せっかちな私は、この手紙をすぐにでもイギリスに送ってしまいたかった。土曜、日曜と部屋の中で休ませておくわけにはいかない。今すぐに、イギリスのブライアンのところへ飛んでいけ!
 一応、記入したフォームのコピーをとり、相手側の住所がプリントされている返信用の封筒に入れて封をした。歩いて5分ばかりの郵便局へ行った。  後々、出した出さない、受け取った受け取らないなどのトラブルは厭であるから、奮発して書留(Registered)にした。イギリスへの航空メール代が260円、書留代が410円、合計670円だった。
 書留なるものを出したのは久ぶりだ。今は、伝票に書かなくてもいいのだ。自分と相手の住所がイメージで読み込まれ受領証にお問い合わせ番号と共にプリントされる、それを局員が渡してくれる。
 ゆうパックと同じように追跡ができる。調べてみると、現在(6月25日朝)、大阪国際郵便局の国際交換局から発送されたと表示があった。

 以上で私の英国年金の手続きは終わりであってほしいと願っている。そして、この後は、Sony銀行からの「被仕向外貨送金 入金のお知らせ」のメールを待つだけであってほしい。

その後(英国年金15)2017年06月24日

 今年の1月から英国年金の支給が始まったから、昨年の9月からの私のプロジェクトは終わったと思っていたが、簡単に事は済まず、しばらく楽しみが続くようだ。
 1月から、英国年金局から来るであろう「知らせ」を、タイのカヤン族(首長族)のようにして待っていたが、5月末になっても届かない。
 その「知らせ」の内容とは、年金事務手続きを依頼した事務所からの、以下の説明にあるものである。
遡及そきゅう期間の清算について
Additional Information
You will be contacted regarding the period you deferred your pension and your options at a later date. If the start date of your pension is in the future, you will not be contacted until after that date.
 Additional Informationと言う項目が遡及期間についての説明となります。
 悠悠炊事様の生年月日は19XX年X月となり、本来受給が開始できるのが満65歳の20YY年X月からとなりますが、今回は昨年XY月Z日からの支給開始となりますので、この1年XXヶ月間分については英国年金局から見ると繰り下げ受給をしていた期間となります。
(年金局から、"You will be contacted regarding the period you deferred your pension "と記述されており、「繰り下げていた期間についてのコンタクトがあります」となっております)
 その期間分の清算について、別途レターが届きますので、そちらへの対応を行い清算する事になります。
 レター到着は、通常支給通知到着の3か月程度後となります。かなり時間が空いてしまう事になりますが、その間お待ちください。
 黒点線枠の Additional Information をグーグル翻訳させると以下になる。

 3か月どころか、5ヶ月経過してもイギリスからの「お知らせ」が届かない。これ以上、首を伸ばしたままにしておけない。
 年金事務代行の事務所に連絡して、
「3か月といってるけどよ、5ヶ月たってもレターがこねえじゃねえか!」
 といってもいいが、英国年金が支給された時点で、この事務所と私との契約は終わっており、その後の相談は手数料をとられるだろう。自分で、なんとかするしかない。

 5月31日に、電子メールで英国年金局の担当部署に問い合わせを行った。それをグーグル翻訳させると以下のようになる。
拝啓
私は、2016年12月6日から4週間ごとに英国年金を受けております。
これは非常に感謝しています。
しかし、私はまだ年金期間(20YY年X月から2016年11月まで)の支給を受けていません。
そして、2017年1月以来、英国年金局からのお知らせを受け取っていません。
年金(20YY年X月から2016年11月までの期間)の未払いの理由があるかどうかを知りたいのです。
あなたからの返信を頂けたら、私はとても幸せです。

 北海道旅行から福岡に戻った6月6日の夕刻、英国年金局からの電子メールが届いた。
拝啓 悠悠炊事様
2017年5月31日付けのE-mailをお送りいただき、ありがとうございます。
私は、きょう、あなたに、この情報を提供する手紙を送りました。私の手紙を受け取った時点で、返信用のフォームに記入して返信するか、電話で、その部署に電話をかけて、あなたが請求していない期間の年金を、週単位の年金額に組み込む、または、一括払いを受けたいかどうかを確認する必要があります。
私はこの情報があなたの助けになると信じています。
敬具
 差出人はブライアン君だ。(イギリスでは Brian の名は大勢いて、人混みで石を投げれば必ずブライアンに当たる)
 ブライアンは封筒に入れた紙のメールを私に送ってくれたようだ。
 ブライアンの言葉を信じ、ガラパゴスのゾウガメのごとく再び首を伸ばして、日々、郵便受けを見に行った。

 そして17日目の6月23日、地中海のマルタ共和国からの再生紙の封書が郵便受けに入っていた。
続く イギリス年金

ウィルスチェック(英国年金14)2017年05月31日

 律儀に4週間ごとに英国年金が振り込まれているが、年金局に問い合わせたいことができた。当初は、封書の書留でイギリスまで航空便で送ろうと思っていたが、返答を得るのに日数がかかり、かつ、面倒であるから、初めてイギリス年金局へ電子メールで問い合わせをしてみた。
 発信すると間髪を入れずに返事がきた。てっきりアドレス間違いを知らせるメールかと思ったら、年金局からの自動返信で、
「国際年金クエリにお問い合わせいただきありがとうございます。私達はあなたに10営業日以内に返信しますが、それより長くがかかる場合はその進捗状況を知らせます」
 というのが主な内容で、その後に電子メールでは住所、電話番号、振込口座の変更はできない、ファイルや画像などを添付するな、などの電子メールで送る際の注意事項が続き、
This email was scanned for viruses by the Department for Work and Pensions antivirus services and was found to be virus free.
「このメールは、労働年金省アンチウィルスサービスのための部門でウイルススキャンをしてウイルスがないことが判明した」
 と書いてあった。当然ながら私のメールもウイルスチェックをしたことであろう。
 なんとなく安心する。